薬学教育6年制法案の可決・成立に当たって

平成16年6月15日、薬剤師法の一部改正法案が可決・成立いたしました。これに先立つ5月14日には学校教育法の一部改正法案が既に可決・成立しておりますので、ここに薬剤師養成のための薬学教育年限を6年に延長することが決定したところであります。

日本薬剤師会といたしましては、薬剤師が、他の医療関係者はもとより、広く国民から信頼される医療・保健衛生の担い手として、免許取得後直ちに実践の場において、自信を持ってその任務を果たすことができるよう、長年にわたって薬学教育の改善を要望して参りました。これまでの基礎薬学を中心とした教育内容に、医療薬学、特に、長期の実務実習を加え、医療人としての倫理観と、更なる高度の知識と技術を修得できるようにして欲しいということが私どもの要望の趣旨でありました。

今回の法律改正は本会にとりまして歴史的な出来事であることは当然でありますが、このことが我が国の医療や保健衛生の一層の向上に貢献できるものと確信しております。

しかし、現在の薬学教育の場には、基本的に実務実習の施設がありません。従って、本会をはじめ関係団体が協力して、実務実習の受け入れ体制を早急に構築することが必要であり、体制整備に当たって関係各方面からのご支援をお願い致したいと考えます。

本日を迎えることができましたことは、多くの皆様の絶大なるご支援の賜であり、心より感謝申し上げますとともに、我が国の医療・保健衛生の向上のため、日本薬剤師会一丸となって努力してまいることをお誓いいたします。

平成16年6月15日

社団法人 日本薬剤師会
会長 中西敏夫


*今回の「学校教育法の一部改正」及び「薬剤師法の一部改正」の内容等については以下をご参照下さい。

【参考資料】

  1. 両法案の制度見直しのポイント
  2. 学校教育法の一部改正(薬学教育関係)
  3. 薬剤師法の一部改正
  4. 薬学教育6年制2法案の国会審議経過(平成16年6月15日現在)
  5. 「学校教育法等の一部を改正する法律案」に対する附帯決議(薬学教育関係抜粋)
  6. 「薬剤師法の一部を改正する法律案」に対する附帯決議